Saturday, March 17, 2007

サブプライムローン Subprime Loans 次级抵押贷款

№018
2007年3月

サブプライムローン
Subprime Loans

次级抵押贷款
(Cì jí dǐ yā dài kuǎn  ツー チー ティー ヤー タイ コアン)

 米国で信用力の低い人を対象とした高金利型の住宅ローン、「サブプライムローン」が世界の株式市場の懸念材料となっている。2月末の世界同時株安のきっかけは上海株式市場であるが、いまなお急落を繰り返している原因はやはりローンの破綻が相次いでいる米経済によるものだろう。「小さな問題ではない」と、グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)前議長はフロリダ州での講演で回りくどい表現をしている。これは自身の発言が株式市場で大きな波紋を呼んでいるからだ。
 さて、この特異なローン、かなり前からあった金融商品であるが、中国語は最近になって「次級抵押貸款(ツー チー ティー ヤー タイ コアン)」と訳されている。「抵押」は抵当に入れることをさし、主に家屋が提供される。また、別の訳では「次優恵利率貸款(ツー ユー ホイ リー リュイ タイ コアン)」と表現する場合もある。
 日本語は音訳ができるので、そのままカタカナ表示できるが、実際に中身を理解している読者は少ないだろう。新聞の補足説明では「信用度の低い借り手への融資」と付け加えており、当初の低金利でも2、3年経過すると急に金利が上がる仕組みになっているようである。これは家屋が抵当にだされていることが前提であり、不動産の値上がりで数年後の売却を計算に入れての借り入れだった人が多いという。もし、そうであれば、不動産価格の上昇が意に反して低下に転じたとき、焦げ付くことは目にも明らかである。
 世界一の経済大国、アメリカは何故このローンに脅かされるのであろうか。米経済の減速にならないと主張する者によれば、このサブプライムローンは融資全体の7%でしかないという。しかし、いまのアメリカは貿易と財政の双子の赤字だけでなく、貯蓄より借入が先行する国民性があるとつくづく考えざるをえない。

(マーティー)

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